MARC PANTHER

Globe-Trotters Journal

OCHIEYE’S PRESS No.8 静岡県牧之原市 榛地織物

毎度、落合商店です。

今週も落合商店独自の目線で街を見る『OCHIEYE’S PRESS』をアップします。
 

今回は静岡県へ。
 

日に日に暖かい日が増して、今年もそろそろクールビズスタイルが街に溢れてくる頃。
落合商店のクールビススタイルはこのようなスタイル。
 

 

作務衣と雪駄。
 

作務衣は作業着なので、仕事着である。
 

昨年のこと、そろそろ新しい作務衣が欲しいなと思っていた頃だった。

静岡県牧之原市に本社を置き、静岡の遠州地方で育まれた遠州織物を作り続ける『榛地織物』を知った。
昭和23年の創業から一貫して国内製造で繊維製品の企画、製造販売を続けているのだ。


▲榛地織物代表の榛地道夫さん(右)と榛地研一さん(左)

榛地織物の作務衣は完全国内製造ということで、糸づくりからスタートする。

綿や麻といった天然素材を中心に様々な番手で糸を作った後、糸を染める。


 

染めた糸を用いて生地を織る「先染織物」の拘っているのだが、その特徴は色持ちが良く、深みのある色合いに仕上がるそうだ。
これにより使い込むほどに味わい深い風味が出るという。
 

そして織り。
 

刺子、しじら、重ね織など日本の伝統ある織技法で無地はもちろん、縦縞や緯縞、格子など幅広い柄に精通している。


 


 


▲スワッチ(見本生地)を送っていただいた。
 

実は伝統を守りつつも現代の感性を取り入れることで、『コムデギャルソン』などを筆頭に国内外多くの有名アパレルブランドに榛地織物の生地が使われているのだ。誇るべきMADE IN JAPAN織り物。


 


 

少し話しは脱線して、世界のアパレルブランドに使われる生地のスワッチを何かに使えないか…。
中学時代に買ったジーンズ、約28年前に購入してボロボロに破れたジーンズに当ててみた。


▲破れた箇所から和を感じさせる遠州織物が良いアクセントに。

今後破れた服のリペアとして、頂いたスワッチを大事に使おうと思う。

話しを戻し…その織られた生地を自社工場で熟練の職人が様々なミシンを使い分けて完成する完全国産の作務衣。


 

 
もちろん織りによって様々な柄を表現できるのだが、クオリティの高さはシンプルなデザインこそダイレクトに伝わるはずである。
まさに男の格を上げる作務衣。いつかは榛地織物の作務衣に袖を通したいものだ。
 

クールビススタイル、落合商店のように作務衣とはなかなか許されない会社も多いことだろう。
別に作務衣でなくとも良い、昨今のスーツの着こなしをただ着崩した思考停止、右向け右の日本のビジネスマンのクールビスをもっと自由にできないものか。
アイデンティティを持ってクールビズスタイルを確立できれば。
そもそも高温多湿の日本の夏にスーツは不向きなのだ。(個人的にスーツは大好きで、だからこそただ着崩しただけのクールビススタイルに違和感を覚える)
 
昔に比べ自由な働き方が増えた。
これからの時代、服装にしてもTPOを意識しながらもっと自由で良いはずである。
スーツは西洋文化、作務衣は日本の作業着だ。
やはり日本人は和の文化にもっと自信を持たないといけない。
 

榛地織物の作務衣は海外の方にも人気だ。
 

 

非常に似合っている。
私たち日本人が海外の文化に憧れるのと同様に、海外の方も日本の文化に惹かれているのだ。
 

その証拠にフランス人ラッパーのジャガー氏。
 

彼から「東京で作務衣を買って、すごく気に入っているよ。」というメッセージが届いたそう。
 

▲作務衣を着こなすジャガー氏
https://www.instagram.com/jager.music/

ん…?ちょっと待てよ…。
というか…マークさんもそうですが、フランス人は皆格好良いですね。だから作務衣も似合うのか…。
ずるいですね。しかし私たち日本人も負けずに今年の夏は作務衣や甚平などの和装にチャレンジしてみましょう。
 

マークパンサーさん、愛用している日田下駄に榛地織物の作務衣や甚平を合わせてみてはいかがでしょうか。
 

榛地織物
所在地:静岡県牧之原市細江4336-1
電話番号:0548-22-0876
営業時間:9:00~17:00
定休日:土曜日、日曜日、祝日
HP:https://shinchi-orimono.com/
Instagram:https://www.instagram.com/shinchi_orimono/

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コメント一覧(2)

  1. 匿名 より:

    作務衣大好きですよ〜
    Marc.P

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