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毎度、落合商店です。
今週も落合商店独自の目線で街や人、物事を見る『OCHIEYE’S PRESS』をアップします。
今回は趣向を変えまして、本の紹介です。
もともと私は良くも悪くも自由人だったなと思い返す日々が続いていました。
仕事も3年以上続くことがなく、あれがしたいこれがしたい、あれになりたい。
生まれ育った大分から福岡に出て、大分に戻ったかと思えば名古屋へ行きまた大分へ戻り
「次こそは東京だ!」と意気込んだものの、思うようにはいかずなぜかまた2回目の福岡に…。
結婚をし、娘が二人生まれて「これからはもう自分一人の人生じゃないな。もう好き勝手はでいない。」
と思いはじめて、ここ数年は行動に制限をかけていたように思うのです。
正直に言うと私は福岡が嫌いです。
いや、というよりもこれまでの経験上『住んでいる場所』が嫌いになるのです。
現実の場所、長く住めば飽きてしまい『住めば都』という言葉は私には…。
東京、大阪、名古屋が羨ましく思えて仕方なく、特に住んでいた頃は嫌だった名古屋、大分が恋しく思えることは不思議だなと感じてしまうのです。
娘二人と妻、十分幸せなはずなのですが、長年住み続けている2回目の福岡。
もう飽きてしまいこれといった楽しみもなく、刺激もない日々。
(福岡だからという訳ではなく、住み続けるとそうなっていまう)
マークパンサーさんがいろんな所へフットワーク軽く駆け回っていることが
羨ましく思えて…。
そんな中、ふと思い立ったのです。
ホテル代も高騰、家族もいる中で頻繁に数泊する時間を確保するのも難しい。
このままでは結局なにもできずに年月が過行くだけ。
「よしっ!日帰りで東京に新規開拓に行こう!」
と思い立ったのです。
特に「ホテル代の高騰」を逆手にとっての発想でした。
そんな時に書店で出会った本がこちら。
『移動する人はうまくいく』 長倉顕太
まさに今の私の思考と合致したので手に取りました。
これまでの経験上、移動することでうまっくいったことも多くあるなと感じるのです。
環境が変わり行動が変わり、思考が変わり出会う人が変わり…。
とにかくいろんなことが変わり、これまでのことがリセットされる感覚に近いことが起こったことを思い出しました。
まさに、この本にも同じよなことが書かれており、妙に納得し腑に落ちたのです。
とは言え、「全てがうまくいく」ということはないと思っていて…。
もしくはその時はうまくいってなくとも、後になって振り返ってみると
「あの時の移動があったから今がある。」と思える日が来ることもあるのだろうな。と考えるのです。
何より世界が変わることは事実。
必ずしも「移動=引っ越し、移住」ではなく
旅行や、私の思ったような日帰り出張も移動なのです。
私の場合は妻や娘たちは、今住んでいる場所に不満はなく
私だけが不満を抱えている状況です。
それであれば、私の時間、お金が許す範囲で移動をして結果を出そうという考えです。
そしてポイントは「日帰り」ということ。
これまではどうしても「せっかく行くなら宿泊して…」と思っていたのですが
敢えての日帰りで「ちょっとそこまで…」とうような感覚にしようという作戦です。
これにより、日本全体を小さくみることができるように。
いずれそれが本当にうまくいった暁には、平日は日本全国、県外で仕事をして
週末は家族がいる福岡で戻るというようなことをしたいなと。
それができた時に、福岡のことを嫌いではなくなっているかなとも思います。
この本を読み終えた時、ある歌がふと浮かんだのです。
hideの『ピンクスパイダー』
特にhideが好きだったという訳ではないのですが、なぜかこの歌が浮かび
「自身の巣の中だけで獲物を捕らえて生きている蜘蛛と自由に空を行き来する鳥。そして捕らえた蝶の羽で飛び立とうとするも失敗。でももう1回飛ぼうと挑戦する蜘蛛。」
私のように現状に不満、もっと良くしたいと思っている皆さん、是非読んでみてください。
マークパンサーさんも…と思ましたが、既に色々と移動してますよね。