MARC PANTHER

Globe-Trotters Journal

梅満開 春はもうすぐ! #ローカルライフ#ヴィーガンパン♯和歌山

「へーくしょん!」

大分県出身、和歌山在住 「元気」です
春の訪れとともに、花粉が飛び交う季節がやってきました。和歌山県南部町にある南部梅林公園では、梅の花がまさに満開。あたり一面に広がる白やピンクの花々、そしてふんわり漂う甘い香りが、春の息吹を感じさせます。

↑向こうの山まで梅いっぱい!

梅の花がこんなにも一斉に咲き誇る光景を見ていると、昔話『花咲かじいさん』を思い出します。おじいさんが撒いた灰が山を越えても梅の花を咲かせたように、南部梅林の景色もまるで物語のよう。どこまでも広がる梅の花に、思わず見惚れてしまいました。

そして梅の開花を見て、少しホッとしました。というのも、昨年は和歌山の梅農家にとって非常に厳しい年だったからです。

全国一の梅の産地である和歌山県では、2024年の梅の収穫量が大幅に減少しました。

暖冬の影響で開花が早すぎたことで、ミツバチがまだ十分に活動できず、受粉がうまくいかなかったと言われています。

さらに、2024年3月には県内でひょうが降り、梅の実が傷つく被害が発生。実の数が少ないだけでなく、傷の影響で品質の低下が懸念されました。

その結果、和歌山県内の「南高梅」の実の数は、主要産地であるみなべ町と印南町では、過去10年の平均の3~4割程度しかとれず、特に低い水準にとどまりました。「2025年も同じ調子なら辞める農家もたくさん出てくるで」と地元の梅農家の方からチラホラ聞いていたぐらいです。

今年は自然のリズムが戻り、今年こそは豊作でありますように… 満開の梅の花を眺めました。
南部梅林公園入口


ヴィーガンパンとの出会い – 「体に残らない」新感覚

南部梅林を後にし、ちょっとひと息つきたくなったので、白浜町の美容室の名店「libee」さんに教えてもらったヴィーガンパンのお店「cuillere」さんへ向かいました。

車でぐるぐる迷いながらようやく到着し、一軒家のお家に入るとありました!

店内に入るとガラスケース越しにかわいらしいメロンパン、クリームパン、スコーン、バナナケケーキなど並んでいます。

特に気になったのが、ヴィーガンクリームパン。ひと口食べると、ふわっとした食感と優しい甘さが口の中に広がり、驚くほど軽やか!動物性のバターや牛乳を使っていないのに、しっかりコクがあって満足感がある。でも、不思議と「重さ」がない。普通のパンだと、食べた後に体に残る感じがすることがありますが、このヴィーガンパンはスッと体に馴染むような感覚でした。

まさに「体に残らない」新しい食の体験。今までの食の価値観が少し変わった気がします。


南部梅林公園で満開の梅を楽しみ、その後に自然に寄り添ったヴィーガンパンを味わう。もしかするととても贅沢な時間だったのかもしれません。

和歌山には、梅や柑橘など自然の恵みを活かした食文化が根付いています。そして、今回出会ったヴィーガンパンのように「体にやさしい食」の選択肢も広がっています。

皆さんも、ぜひ南部梅林公園の満開の梅と、体に優しいヴィーガンパンを楽しんでみてください!