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どうも、Yama♂です!
3月も後半。東京ではすでに春の陽気で、桜の開花も近い。だけど、南魚沼はまだ冬の名残が色濃く残っている。
「春が来た!」と一言で言えないのが、雪国の春の特徴。
冬と春の境目が曖昧なこの時期、南魚沼ではどんな景色が広がっているのか?そして、東京との違いをどう感じるのか?
今回は、そんな”春待ち”の時間について語っていきます。
南魚沼の3月下旬、朝起きるとまだ外は冷たい空気に包まれている。
晴れた日は、雪解けが進み、道路沿いに黒くなった雪の塊が残る。でも、夜になるとまた冷え込み、朝には薄く霜が降りることもある。
「もうすぐ春だな」と思いながらも、まだ防寒具は手放せない。
東京にいると、3月後半には春の陽気で上着がいらなくなるけど、南魚沼ではそうはいかない。冬と春のせめぎ合いが、毎年この時期の風物詩だ。
南魚沼の家では、春になる前にやることがある。
例えば、屋根の雪が完全に落ちるまで気を抜けない。3月になっても、日陰になった屋根には雪が残っていて、気温が上がるとドサッと落ちてくることがあるからだ。
また、家の前の雪かきも、まだ続く。冬ほどの重労働ではないが、雪解け水が溜まりすぎると地面がぬかるむため、適度に雪を崩して溶かす作業が必要だ。
都会の春支度といえば、衣替えや花粉対策が主流。でも、雪国では「雪との付き合いを終わらせる」ことが春の準備なんだ。
南魚沼では、春になると”地元ならではの食文化”が楽しめるようになる。
雪解けとともに、ふきのとうやコゴミといった山菜が顔を出す。この時期のふきのとうは苦味が少なく、天ぷらにすると最高に美味い。
スーパーで並ぶ春野菜とは違い、地元の山菜は「春の訪れを知らせる自然のサイン」。
南魚沼といえば、日本酒も有名。3月から4月にかけては、新酒が続々と登場する季節。
冬の間、じっくりと仕込まれた酒が春になって完成し、フレッシュな香りと旨味が楽しめる。
これらを肴に地元の人たちは春の訪れを楽しむ。都会の「おしゃれな春スイーツ」とは違う、”大地の春”を味わう瞬間だ。
僕の家の庭には、亡くなった祖父が植えた桜の木がある。
(昨年の自宅庭の桜🌸夜にはライトアップ)
東京ならもうすぐ満開の時期。でも、南魚沼の桜はまだ蕾すら膨らんでいない。
南魚沼の桜が咲くのは4月中旬以降。だからこそ、長い冬を乗り越えた後の桜の開花は、一層感動を与えてくれる。
「待つ時間があるからこそ、春が特別なものになる」
そんなことを、桜の木を見ながら思う。
東京ではすでに春爛漫。でも、南魚沼ではまだ冬の名残とともに、ゆっくりと春を待っている。
この時期は、都会の人からすると「まだ寒そう」「春が遅い」と思われるかもしれない。
でも、雪国の人にとっては、この「春待ち」の時間こそが、春を楽しむための大切な準備期間なんだ。
雪が解け、山菜が芽吹き、田んぼに水が張られ、そして最後に桜が咲く——。
今年も、そんな春の風景を味わいながら、南魚沼の春を迎えようと思う。
🌿 次回のブログもお楽しみに!
Yama♂