MARC PANTHER

Globe-Trotters Journal

No.11 女性のうつ病について

山口県山口市の自律神経専門整体 GREEN
毎週日曜日に投稿を担当しています

●はじめに
「女性のうつ病について」、精神科医の益田裕介先生の内容も含めてお伝えさせていただきます
当院では、精神疾患を持たれている患者様(女性の割合:7~8割程度)が来院されています。
女性特有の悩みとして(月経不順、妊娠・出産、育児、人間関係、職場環境のハラスメント、美容や外見に関して、家庭と仕事の両立、親の介護など)の相談を受けることが多いです。
患者様からは「ここまで相談できると思ってなかった」「男性目線からも教えてもらえて、気持ちが楽になった」など言っていただけることもあります。
日常的に女性同士で話されている方は多く「共感」されることで、気持ちが楽になる方もおられます。
女性の患者様の共通点としては、心療内科に通われている又は通うことを考えられている方が多いように思います。
男性の場合には「病院に行こうか迷ってはいたけど、正直どうしてよいのかわからなかった」と行動まで移せていない方が多いように思います。

●女性のうつ病について
・男性よりも不安が強い
・重症化する前に、早めに受診することが多い
・自殺率は男性に比べて少ない
・鑑別が多い
・言葉にして伝えるのが上手な反面、隠すことも上手だったりすることもある

●女性特有の悩み
・最初は女性社会で生きている
・大人になってから、男性社会のルールに入っていくことが多い
・自分らしさを見つけることが難しい

●年代別の女性の悩みについて

【0〜10歳まで】
・病気として発症することは相当少ない
・うつ状態にはなっているが、何かしらのストレス反応や適応障害、不適応の結果で落ち込んでいたりする場合もあります
・女の子は気づかれにくいことが多い
・ヤングケアラーでは、自分自身が疲弊しているケースもある

【11〜20歳】
・不安障害を発症することが多くなる
・パニック障害や強迫性障害
・摂食障害では、伝え方がわからないことで食べられなくなる
・過食嘔吐のパターンもある
・徐々に行動化によって摂食障害などが増えてくる
(男性の場合、非行に走ったりすることもある)
・双極性障害や統合失調症の発症もある
・一見うつ病気に見えるけど、躁エピソードもある
・幻聴や妄想がある場合もあるので注意が必要
・月経前気分不快症候群では、生理周期に落ち込む事もある
・純粋に体調不良の場合もある(貧血)
・鉄欠乏性貧血

【20〜30歳】
・男性社会に入っていくのが難しい

【30〜40歳】
・産後うつ、妊活うつ、子育てうつ
・カサンドラ症候群の場合、旦那さんが発達障害の場合には共感してもらえずうつっぽくなってしまう
※カサンドラ症候群とは、自閉スペクトラム症(ASD)などの発達障害のある人と、そのパートナーや家族が良好な関係を築くことができず、心身に不調をきたす状態

【40〜60歳】
・更年期の問題
・橋本病からの甲状腺機能低下症によるうつ
※橋本病とは、自己免疫の異常によって、甲状腺に慢性の炎症が起こる病気
・甲状腺は喉付近にあり、元気が出るホルモンです。ここが破壊されると一瞬とても元気になるが、そのあと元気が出なくなりうつっぽくなる

引用:早稲田メンタルクリニック、精神科医、益田裕介


●最後に
普段からコミュニケーションの頻度や自身の体調の変化に気を付けることは非常に重要と感じます。
現代では、育児や家事、仕事など共働きのご家庭は多く、なかなか時間にゆとりを持つことが難しいように思います。
ご自身に余裕がなく「イライラ」「ストレスを抱え込んだまま」の日常生活を続けていると「周囲に気を配る余裕」というのは難しいように感じます。
まずはご自身に余裕が持てるように、「ゆっくりできる時間」や「一人の時間を確保する」「ご両親を頼ってみる」など日ごろの生活習慣を振り返ってみて、どこか改善できる部分を探してみることは大切と思います。
一人で悩み事を抱え込まずに、信頼できる方に相談したり、医療機関を受診してみて、今のご自身の状態がどのようになっているのか?を客観的にとらえてみることで症状の緩和に繋がるのではないかと考えます。

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●過去の記事
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No.4 睡眠の質について
No.5 心も体も喜ぶ!山口県防府市の小さなお昼ごはんの店「和か」の魅力
No.6 頭痛について
No.7 大人の発達障害について
No.8 慢性副鼻腔炎について
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No.10 目に見えない「気」というものについて
No.11 女性のうつ病について

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