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眠れない。睡眠が浅い。寝ても疲れがとれない。そんな時漢方薬が処方されることも。
でも用法は1日3回 これって朝飲んで大丈夫なんでしょうか?
今、毎日目が離せない仰天ニュース連続の世界情勢ですが‥、漢方薬の独特な特徴から学ぶ「睡眠」を考えてみたいと思います。
☘️火曜日の開運漢方vol.8☘️
佐賀県伊万里市
暮らしと漢方のテーマパーク/くすきの杜の 漢方オタク社長
漢方薬剤師@ともやです。
@kusukinomori8943(←Instagram)
マークさんの情報発信に共感し、暮らしに活かせるお東洋医学や漢方のことお伝えさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
🍀化学薬品の睡眠導入剤🍀
化学薬品の睡眠導入剤は、通常寝る前に飲みます。
もちろん日中に飲むと眠くなってしまうからです。
ところが
寝つきを良くする漢方が処方されると
「1日3回服用」とあります。
日中飲んで大丈夫なのでしょうか?
🍀漢方のコンセプト🍀
漢方薬はその方が元来持っている「整える力」を応援するコンセプトです。
ですから、寝つきを良くする漢方の効き方は化学薬品とは根本的に違います。
日中は日中にイキイキと活動できるように
夜間は夜間にぐっすりと質の高い睡眠がとれるように‥
私たちが本来持っているバイオリズムを整えてくれるイメージなんです。
🍀漢方のセレクト🍀
漢方薬は、症状ではなく体質に合わせることが大切です。
同じ眠れないという症状でも色々なタイプがあります。
漢方では、大昔から五臓と感情は関係しているという考え方をしてきました。
(近年例えば腸と脳の相関も注目されてますよね)
そして、不眠の原因もその人その人の五臓六腑のさまざまな原因がからみあいます。
↓ ややこしい図ですが、そんなものなのね〜‥くらいに感じていただけたら幸いです
例えば‥ほんの一例ですが
・精神が過敏で「心」が亢進しすぎるタイプ
・肉体・精神が共に過労で「心」と「脾」が両方くたびれたタイプ
・生活の乱れから潤い担当の「腎」の働きが不足するタイプ
・気巡りが滞り「肝」の影響でイライラが過剰なタイプ
・「血」が不足して寝るエネルギーに回せないタイプ
などなど‥非常に複雑で十人十色です。上記、全部選ぶ漢方は異なります。
「不眠に効く漢方薬は、◯◯」という感じではないのです。
Aさんの不眠に◯◯という漢方が効いた。
でも Bさんの不眠に◯◯が効くとは限らないわけです。
夜眠れない人に選ぶ漢方と、昼眠くて仕方ない人に選んだものが同じになることもあります。
☘️クスリを飲む前に☘️
そしてさらに、近年特に不眠をこじらせている原因が「スマホの使いすぎ」だと感じてます。
スマホの使用を一週間ひかえただけでかなり改善する方もいらっしゃいます。
年中スマホをチェックしないといけないお仕事のスタイルを変えて改善する方も‥。
(これは筆者自身も反省していることです)
約2000年かけて醸成してきた東洋医学の教えになかった現代人の生活必需品。
それはスマホなのかもしれません。
こと睡眠に関して現代人に有効なのは、デジタルデトックスなのではないでしょうか。
「眠れない」という身体の声を軽く捉えるなかれ‥!です。
「眠れない」という一つの症状は、その人固有の心身のアンバランスを教えてくれるサインなのです。
そして人生の問題解決のポイントになる重要なヒントであったりすることも少なくありません。
🍀まとめ🍀
どちらが良い悪いの話ではなく
不眠に使う漢方薬は、化学薬品と違いその人の体質に合わせ
全体最適を目指しますので、1日3回服用でも問題がないということ。
健康にとって欠かせない重要な要素である「睡眠」
その真の問題解決法は、「その人が持っている本来の整え力を取り戻す」ことです。
東洋医学の根幹をなす教えに天人合一(てんじんごういつ)という言葉があります。
自然のバイオリズムに合わせることが自然な生き方で健康をつくり
自然のバイオリズムに逆行することは不自然な生き方で病気をつくる
というシンプルだけど深い教えです。
ただ、世の中には看護師さんたちなど夜勤とか、尊いお仕事をされている方々も沢山いらっしゃいます。
救急医療に助けていただきました。
深夜のお産で命を授かりました。誰もがお世話になっています。
お仕事のために強制的に眠ることが必要な方々も沢山いらっしゃいます。
良い悪いの話ではありません。
お薬に善悪はなく世の中陰陽によって全ては移り変わります。
ただ、
自分自身が本来持っている整える力があるということ
頭の片隅に置いていただけたら幸いです。
⚠️漢方のセレクトや飲み方の指示は、漢方のプロによってもさまざまです。プロの指示に従ってくださいね。
🍀バックナンバー🍀
よろしかったらご覧ください!
vol.1 すてちゃうあるものが神生薬
vol.2 月火水木金土日‥どう生きる?
vol.3 春はゆるふわ2000年前の教え
vol.4 サウナで整わない人「汗と気」
vol.5 酢豚食べる?麻婆豆腐食べる?
vol.6 葛根湯はゴリマッチョ
vol.7 水2ℓ飲むべき?
☘️プロフィール☘️
1968年生まれ 佐賀県伊万里市出身 くすきの杜代表. 漢方薬剤師。
Oriental Life Counselor(四柱推命/行動生態運命学/香港)
薬科大学薬学部非常勤講師
私の人生のミッションは人の多様性を知り世の中の陰陽バランスを探求することです。
そして、毎月100名様の漢方相談の経験から東洋医学の面白さ楽しさを伝えることです!
漢方薬剤師@ともや でした!お読み頂きありがとうございました!
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佐賀県伊万里市/暮らしと漢方のテーマパーク/くすきの杜
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コメント一覧(4)
私は以前は医薬品を服用する事が当たり前に感じていました。30歳ごろから漢方を飲むようになって、体調に良い変化が表れたので、私にとっては合っているように思います。
漢方薬剤師@ともや です!コメントいただきありがとうございます!自分に合っているっていう感覚 素敵です ご自身の整え力を発揮しておられるってことですね。ありがとうございます。
デジタルデトックス♪
Marc.P
わー✨✨✨なんて光栄な!!コメント感謝いたします🙇♂️🙇♂️🙇♂️ マークさんの「伝え方」いつも感動してます!
漢方薬剤師@ともや🙏