MARC PANTHER

Globe-Trotters Journal

No.33 「あたりまえを疑う。時間を味方にする生き方」

こんにちは。
山口県山口市の 自律神経専門整体 GREEN です。
毎週日曜日にブログを更新しています。

今回は、澤 円さんの著書『あたりまえを疑え。』を読み、私自身の経験と重ねて感じたことをシェアしていきます。

本書のテーマは「常識に縛られない生き方」です。
「いい大学に入れば安定した就職ができる」「転職は35歳まで」「60歳で定年」…。こうした“あたりまえ”は社会の中で語られる一種のルールですが、それが自分の人生に本当に必要なのかどうかは、誰も教えてくれません。澤さんは「その思い込みを疑うところから一歩前に進める」と言われています。

整体院を運営していても、この“あたりまえ”は日常に多く潜んでいます。例えば、「整体は腰が痛いときに行くもの」という固定観念。実際には、自律神経の乱れや睡眠の質の低下、ストレスケアなど、多くの方が抱える不調に整体は役立ちます。しかし、その“あたりまえ”を疑わないと、症状が悪化するまで来院されない方が多いのです。私は、もっと早い段階から「体の声に耳を傾ける」という考え方を広めたいと思っています。

澤さんは「人の命は有限であり、残り時間を増やすことはできない」とも書かれています。
これは樺沢紫苑先生の『神・時間術』にも共通する考えで、「時間こそ最大の資産である」という視点です。

整体の現場でも、「体の不調に悩み続けて気づけば数年経っていた」という方に出会います。症状が進んでからでは回復に時間がかかります。だからこそ、「どうすればもっと早く行動できるか?」を常に考えることが大切だと感じます。私自身も、毎日の予定を早めに組み立て、メールで済むやりとりは極力メールで行うなど、時間を意識的に守るようにしています。

さらに印象に残ったのは、「考えるためのフェーズ」を3段階で示している点です。
①一人で考えを熟成する
②多様な人とディスカッションする
③信頼できる相手に話しながら検証する

私も整体を通して、多くのお客様と会話しますが、症状改善のヒントは“対話の中”で生まれることが少なくありません。一人で考えていた時には気づかなかった解決策が、相手の言葉をきっかけに見えてくるのです。だからこそ、私は施術を単なる身体の調整ではなく「対話の場」として大切にしています。

また、時間の使い方の例として「1時間借りていたけど45分で終わったから、15分返すね」という言葉も紹介されていました。日本社会は“決められた時間を使い切る”ことに価値を置きがちですが、本当に大切なのは「必要な時間だけ使う」こと。整体でも、必要以上に長く施術すれば良いというものではありません。むしろ、体にとって最適な刺激量を見極め、シンプルに整えることが効果につながります。

私自身が日常で心がけているのは、「未来志向の会話」です。
飲み会や雑談でも、過去の愚痴ばかりになる場ではなく、「これからどうしていきたいか」を話せる人と時間を過ごすようにしています。未来について語ることで、自然と行動も前向きになり、時間を有効に使えるからです。整体に通われる方も、これからの体づくりや生活改善を一緒に考えることで、モチベーションが上がりやすいと感じます。

そしてもう一つ大切だと感じたのが「肩書に縛られないこと」。
会社から与えられた役職や社会的評価は一時的なものに過ぎません。整体師として活動する中でも「自分はどう生きたいか」「何を表現したいか」を大切にしています。働くとは自己犠牲ではなく、自己実現のプロセスなのだと実感します。

『あたりまえを疑え。』を読み進めながら、「常識に縛られず、自分の頭で考え、未来に時間を投資すること」が人生をより豊かにするというメッセージを強く受け取りました。

整体という場もまさにその実践の場です。
「体が痛くなったら行くもの」というあたりまえを疑い、「今の自分をより良くするために行く場所」と考えていただければ、きっと人生の質は大きく変わります。

時間は有限。だからこそ、一歩を踏み出すタイミングは“今”なのだと思います。

👉 あとで読み返した時に役立つように、まとめておきます。

あたりまえ=思い込みを疑うことから始める

時間は有限、もっとも大切な資産

一人→対話→検証という思考の流れ

肩書に縛られず、自己実現のために働く

未来志向で時間を使う

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