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長野県軽井沢町からこんにちは、香織です。
毎週土曜日の BLOG を担当しています。
2022 年末に東京から軽井沢へ移住してきて、
ここでの暮らしは早 3 年目になりました。
都会過ぎず、田舎過ぎない、
自然と社会的要素のどちらも感じられるこの土地で
私は ‘ 自分らしさ ’ についてよく思い出すことがあります。
というわけで、
前回「 暮らし方と健康 」に続いて、
今日は「 自分らしさと健康 」について綴ります。
自分とともに過ごす
ヨガとアーユルヴェーダを修養する場で出逢ったひとが
当時の経験について、そのように表していました。
‘ 自分とともに過ごす ’ とは
自分の身体を意識的に扱えていて、
自分の本心に寄り添いながら、
自分の歩む道について正直で
素直で居られることなのかなと思います。
現代の私たちは、つい、
ほかの どこかの 誰かの言うこと、や
過去の何か、未来のどこか、を軸にして
この場に居る自分自身のことは置き去りにしてしまう。‥
そうした連続からあるとき
‘ 自分は何者であるか ’ を忘れてしまうのかもしれません。
私が、移住までの過去 10 年ほど
毎夏軽井沢へ訪れていたのは
‘ 自分自身と過ごすため ’ でもありました。
東京で一所懸命生きているのも
‘ 私 ’ の一部ではあるけど、
‘ 私のすべて ’ がそのまま過ごせる場 ( 環境 ) について考えていたのでしょう。
実際に軽井沢へ移住してみて、
私は私のままに過ごせる時間が増えたように感じます。
いや正確に言うと、
そのことについて感じたり考えたりもしないほどに
いまの暮らしは自分と調和して感じるのです。
その理由のひとつには、
自然からのギフトが溢れんばかりだぁ~
と体感的に受け取るものが多いことがあるかもしれません。
標高 1000 メートルゆえ空気は抜群に澄みわたり、
陽の照りは強く、
ゴミ出しも買い出しもどこへ行こうにも
浅間山がすぐそこでどーんと見守ってくれています。
自然界のなかで 生かされている自分
という小さな実感の連続が
私らしさというものをふと思い出させるのでしょう。
春夏秋冬、
季節の移り変わりを目で、耳で、肌で感じることが
こんなにも生き心地そのものを与えてくれるのです。
あわせて、庭を横断する小動物を見かけては
「 あれは何だ? どこ行った? 」と観察、
というか興奮するにもなかなか忙しい日々です。
自分らしさと健康
そう思うと、
‘ 自分さしさ ’、とはきっと
特別なものではなく普遍的なものなのだろうと感じます。
それは健やかさととても直結していて、
身体ないしはこころの調和が拓かれるときに
‘ これが ( も ) 自分かぁ ’
と自分自身を思い出すか、見出す瞬間があるのでしょう。
反対に ‘ 自分らしさってなんだろう ’
と考えばかり募るときほど、
身体とこころは窮屈な状態にあって
自分に対し自分自身が居心地の悪さを感知しているのかもしれない。
それを解くキッカケは、
身体の声に耳を傾けること。
こころの声に素直になること、と。
‘ 生きるとは何か? ’
核心へ迫る聡明さと
恐れに駆られる脅迫は全く別物であるということを、
私たちは生きていく過程で
その差異や変換を学ぶのかもしれません。
健康なときがあなたらしさ
前回もお話した ‘ アーユルヴェーダ ’ の教えでは、
健康の定義について明確なことがいわれています。
体調や精神の乱れや不調も
ある意味で自分らしさを表してもいますが、
その状態が続けば
したいことをすること、会いたいひとと会うこと、
毎朝ベッドから起き上がることすらかなわなくなるのです。
アーユルヴェーダの観点からみる
健康の定義
・身体にもこころにも痛みがないこと
・寝起きが快活で寝つきも穏やかであること
・食欲が安定していて食事を美味しいと感じること
・消化、排泄がスムーズであること
・肌、髪のつや
・澄んだ声のとおり
・瞳の輝き
おぉ なるほど、
とこれだけでもなにかヒントが見つかりますね。
現代社会において
上記すべてを体感する大人は少数派かもしれませんが、
私たち ― 人間は
本来皆が当然に健康であるべきだろう と想い出しながら、
では、何が健康を妨げているのだろうか?
と客観的に捉えることは有意義だと思います。
健やかさとともに 自分らしさなど容易く、
自分らしさを失ったときほど 健やかさを省みるべし。‥
これからの毎日も自分とともに過ごしながら、
自分と相手、自分と自然、‥の交わる現象を愉しめたらと思います。
もう間もなく春本番ですね!
◯ 3 / 23 ㈰ 9 : 30 〜 14 : 30
軽井沢の小さなプライベート空間で
{ おいしい、を過ごす|o i s }を Open します。
シンプルなアーユルヴェーダレシピ、
消化にやさしい食事で
‘ おいしい ’ をお愉しみいただけますように。
暮らし方と健康、その土台を育むきっかけとなる導きを惜しみなく与え授けてくれた恩師、ヨガとアーユルヴェーダの実践ならびに精通者であるマイラ・リューインにこころから感謝しています。