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文:Yama♂(毎週月曜担当)
こんにちは、Yama♂です。
6月。カレンダーを見ればもう梅雨入り。
だけど、東京の空はまだどこか踏ん張っていて、
涼しげな風が、季節の境目をすこしだけ長くしてくれているような──そんな気がしています。
都会で暮らしていると、毎日がとても速い。
だけど6月だけは、いつもと違う感覚で「歩くこと」「息を吸うこと」に向き合える、そんな月なのかもしれません。
ある日の午後、打ち合わせの合間にふと立ち寄った小さな公園。
陽が斜めに差し込む木漏れ日と、ふわりと香る花のにおい。
ふだん通いなれた東京の路地にも、こんな“静けさ”があったのかと驚きました。
人も音も少ない場所で、コーヒーを片手に目を閉じてみる。
ほんの10分でも、心の中に風が通るような時間。
情報に囲まれた日々だからこそ、こういう“余白”が自分を整えてくれると実感しています。
最近、健康という言葉の意味が少し変わってきました。
サプリや運動ももちろん大切。だけどそれ以上に大事なのは、自分の内側のバランスを保つこと。
不安や焦り、無理をしすぎたときの心の声に、ちゃんと耳を傾けられているか。
呼吸が浅くなっていたり、誰かに会うのがちょっと面倒に感じるとき、
それは“立ち止まっていいよ”というサインなのかもしれません。
6月の東京は、そんな“声”を聞かせてくれる。
街のざわめきが、少しだけ優しく感じるのは、そのせいかもしれません。
東京の6月といえば、やっぱり雨。
でも最近は、雨=憂鬱とは思わなくなりました。
雨の音って、実はすごくクリエイティブな音なんです。
仕事で詰まったとき、音楽じゃなくて雨音を聴いてみると、不思議と集中できたりもします。
傘をさして歩く帰り道。
水たまりに映るネオンや、しっとり濡れたアスファルトの匂い。
梅雨って、悪くないかもしれない──そう思えたら、それは東京で過ごした6月の贈り物。
東京って、スピードも情報も空気も濃い。
だからこそ、ときどき“立ち止まる力”が必要なんだと思います。
6月の静かな日々は、そんな力を育ててくれる時間。
無理しないで、でも止まらない。
少しだけ余白を持って、あなたらしく呼吸すること。
それが、これから来る夏を元気に迎えるいちばんの準備かもしれません。
このブログを読んでくれてるあなたに、心からの感謝を。
毎週ここを訪れてくれる読者の方にも、
たまたま通りかかってくれた誰かにも、
今週もやさしい風が吹きますように。
また来週。
Yama♂