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🍃 食を正せば、体も心も整う — 昔ながらの知恵に学ぶ「自然のリズム」
こんにちは。
山口県山口市の 自律神経専門整体 GREEN です。
毎週日曜日に、体と心のバランスづくりに役立つブログを更新しています。
今日は、秋山龍三さん・草野かおるさんの著書
『食事を正せば、病気・不調知らずのからだになれる』 を読んで感じたことをお話しします。
この本を読んで強く感じたのは、
「昔ながらの日本の食事や生活様式には、理にかなった健康の知恵が詰まっている」ということです。
昔の日本人は、自然の流れに沿って暮らしていました。
旬の野菜を食べ、発酵食品で腸を整え、必要以上に贅沢をせずに生きる。
それが結果的に、体を守り、病気を遠ざける生活だったのだと思います。
■ 昔の生活の中にあった「健康の原点」
私が子どもの頃、近所のおばちゃんが無農薬の野菜を分けてくれたり、
祖母が手づくりの味噌や梅干しを作っていたりしました。
当時は当たり前すぎて、ありがたみを感じることもありませんでしたが、
今になって思えば、それこそが最高の「自然食」だったのだと感じます。
あの頃は、コンビニも少なく、添加物という言葉も今ほど一般的ではありませんでした。
「食べること=生きること」そのもので、心身を整える一番の方法だったのです。
■ 食養とは? — 食べ物で体を癒すという考え方
著者の秋山さんは、静岡県・伊豆半島の山奥で、
30年以上にわたり「自然食養学会」という自給自足の生活を実践されています。
“食養”とは、食事によって体を癒し、不調や病気を改善するという考え方です。
私たちの体は、日々口にするものからできています。
食べたものが消化・吸収されて血液となり、その血が体中をめぐって細胞をつくります。
つまり、血液の質が悪くなれば体調も崩れ、良い血ができれば自然治癒力が高まる。
当たり前のことのようでいて、現代では意外と忘れられている原理です。
■ 本から学んだ3つのポイント
① 日本人にとって「肉」は非日常食だった
日本人の腸は欧米人よりも長く、穀物や野菜を中心とした食生活に適しています。
肉を多く食べると、長い腸の中で老廃物がたまりやすく、
その毒素が血液を汚し、結果として体調不良を招くといわれています。
「体質に合った食事を選ぶこと」――
これは食養の基本であり、日本人の体に合うのはやはり和食中心の食事なのだと思います。
② 「食べないこと」も体を整える
食養は“何を食べるか”だけではなく、“いつ食べないか”も大切です。
風邪をひいたときに食欲がなくなるのは、体が「今は消化にエネルギーを使いたくない」と
教えてくれているサイン。
無理に食べるよりも、断食や軽い食事制限で体を休めることが回復の近道なのです。
私自身もこの本をきっかけに、年に数回の短期間の断食を実践しています。
やってみると、心身のリセット効果を実感します。
③ 若返りのスイッチ「サーチュイン遺伝子」
最近話題の“長寿遺伝子”とも呼ばれるサーチュイン遺伝子。
これを活性化する最も簡単な方法は、「空腹を感じること」。
一日三食しっかり食べるよりも、
腹八分目や1日1回は空腹を感じる時間をつくる方が、
細胞が若返り、老化を防ぐと言われています。
つまり、「ちょっと足りないくらい」が健康にはちょうどいいんですね。
■ 本を読んで終わりにしない、「実践することの大切さ」
本を読むと、知識は増えます。
でも、体が変わるのは実践したときだけです。
私も、この本を読んでから食事の取り方や空腹との付き合い方を少しずつ変えています。
すべて完璧にはできませんが、「できる範囲で続ける」ことが大事だと思っています。
昔の人が自然とやっていたことを、今の時代にもう一度取り戻す。
それが、現代人にとっての“新しい健康習慣”なのかもしれません。
🍵
食べすぎず、焦らず、自然とともに。
体と心が整う食の知恵を、日々の生活に少しずつ取り入れていきたいですね。

●過去の記事
No.1 自己紹介
No.2 自律神経を整える呼吸法について
No.3 発達障がいをもつ親御さんへのサポートについて
No.4 睡眠の質について
No.5 心も体も喜ぶ!山口県防府市の小さなお昼ごはんの店「和か」の魅力
No.6 頭痛について
No.7 大人の発達障害について
No.8 慢性副鼻腔炎について
No.9 積み重ねた信念が現実化する
No.10 目に見えない「気」というものについて
No.11 女性のうつ病について
No.12 血流がすべて解決する
No.13 トレーニングの考え方
No.14 ストレス解消法について
No.15 栄養学について
No.16 心を掃除する
No.17 リーダーの禅語
No.18 夢見る小学校
No.19 ブレインプログラミング
No.20 神ストレッチ
No.21 あした死ぬかもよ?
No.22 あなたはあなたが使っている言葉でできている
No.23 『右脳の教科書』から学んだこと 〜利き手と脳の使い方〜
No.24 『教える技術』を読んで感じたこと 〜伝えることの本質とは?〜
No.25 「気づかれない気づかい」こそ、本物 〜ANAの気づかいから学んだこと〜
No.26 『整体入門』を読んで気づいた、からだと“気”の深いつながり
No.27 風邪は“体のお掃除”? ― 野口晴哉『風邪の効用』から学ぶ自然の力
No.28 体癖を知ると見えてくる、自分らしさと健康
No.29 毎年の出雲大社参拝〜縁結びの神様に感謝と願いを〜
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No.33 「あたりまえを疑う。時間を味方にする生き方」
No.34 ワークライフバランスより大事なこと|『後悔しない生き方』と私の学び
No.35 成長し続ける人だけが見られる景色
No.36 食を正せば、体も心も整う — 昔ながらの知恵に学ぶ「自然のリズム」