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「globe」と聞くと、90年代を彩った音楽シーンが一気によみがえる。
高校生の頃、通学途中にウォークマンでよく聴いていたのが、小室哲哉プロデュースのglobeだった。
KEIKOの伸びやかで透明感のある歌声、マーク・パンサーのラップ、
そして当時の空気感そのものをまとったようなシンセサウンド。globeの楽曲は、
日常の景色をどこかドラマチックに変えてくれる魔法のようだった。
特に「DEPARTURES」や「Can’t Stop Fallin’ in Love」は、冬の寒さや恋の切なさと重なり、
心に深く残っている。MDに録音したお気に入りの曲を、何度も巻き戻しては聴き直したあの頃。
globeは、まさに私の青春そのものだった。
時が過ぎ、大人になってから現れたのが「軟式globe」。
お笑い番組『学校へ行こう!』で人気を博したユニットで、globeをパロディにした
異色のキャラクターたちだった。
登場したときは衝撃だった。真顔で意味不明なラップを繰り出すパーク・マンサーと、
「アホだな~」と叫ぶKOIKEの掛け合い。元ネタを知っていたからこそ、
そのギャップがたまらなく面白かった。
特に「YO!登場!」のフレーズや、グダグダなのにクセになるパフォーマンスは、
友達との間で流行語のように繰り返された。真面目にふざけている彼らの姿に、
何とも言えないユーモアと懐かしさを感じた。気づけば、軟式globeもまた、
一つの時代を象徴する存在になっていた。
♪『皆に内緒にしてたけど、5歳まで馬に育てられた!半分馬だよアホだよ!』♪
ツボったwww
globeと軟式globe。まったく別物のようで、どちらも私の記憶の中では特別な存在だ。
音楽の力と笑いの力、それぞれが違う形で私の心を動かしてくれた。今もふとした瞬間に、
あのメロディやフレーズが頭をよぎると、当時の思い出が柔らかく蘇ってくる。