MARC PANTHER

Globe-Trotters Journal

No.3 発達障がいをもつ親御さんへのサポートについて

●山口県山口市の自律神経専門整体GREEN
毎週日曜日に投稿を担当しています!!

当院では、身体のメンテナンスだけでなく、精神的な疾患の悩みを抱える方の来院があります。発達障がいを持つ子供の親御さんやご本人の気持ちをお聞きする中で、同様の悩みを抱える大人たちがいることに気づかされました。

1990年以降の欧米の研究
・小児期にADHDの既往歴を持つ成人の31〜66%が成人してもADHDの症状を有する
・大人の10人に1人以上がADHDの可能性あり

大人の発達障害が発見されにくい理由
・性格や個性の問題と誤解されやすい
・症状や病態の変化が大きく、わかりにくい
・専門医が極めて少ない

大人の発達障害で多いADHD
・多動、衝動性優勢型
・不注意優勢型
・混合型

基本的な症状
1.多動
・常に落ち着きがなくソワソワしている
・幼児期から学童期前半に目立ち、学童期後半から思春期には改善傾向
・大人になると目立たなくなるが、行動は続く

2.不注意
・気が散りやすく、集中できない
・興味のないことに対する注意が散漫になりがち

3.衝動性
・後先を考えずに行動する傾向がある
・空気を読めず、衝動買いやギャンブルなどの問題が生じる
・脳内で分泌されるドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンのうち、特にセロトニンが不足し衝動や欲望のコントロールは難しい
・うつ病やアルコールや薬物などの依存症が多い

4.仕事の先延ばし傾向
・期限を守れず、仕事がたまる
・自分の興味に偏りがち

5.感情の不安定性
・短期的な癇癪や気分の高揚、落ち込みが見られる

重要ポイント
当院では、発達障害を持つ親御さんやそのご本人に対して、以下の内容は特に重要と考えています
1. 情報提供と教育
・発達障害の理解: 特性や症状について正しい情報を提供し、自己理解を深めること

2. 個別相談
・カウンセリング: 悩みや不安を話せる場を提供し、専門家のサポートを受けられること
・家族支援: 家族全体の理解を深め、コミュニケーションの改善を図ること

3. 生活支援
・日常生活の工夫: 快適に過ごすための具体的なアドバイスを提供すること
・時間管理支援: 効率的に生活できる方法を一緒に考えること

安心につながる生活のために
・自己理解の促進: 自分の特性を理解し、ストレスを軽減させること
・ポジティブな環境作り: 家庭内での理解と支え合いを促進し、安心して過ごせる環境を整えること

最後に
発達障がいを持つ親御さんが安心して生活できる「環境」作りが大切であると考えています。そのために当院では、一方的な情報提供で終わるのではなく、自分の意志で前に進むサポートを心掛けています。また発達障がいの正しい知識が広がることで助けられる人が増えていくのではないかと考えます。

引用
「発達障害に気づかない大人たち」 2010年1月 星野仁彦

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No.5 心も体も喜ぶ!山口県防府市の小さなお昼ごはんの店「和か」の魅力
No.6 頭痛について
No.7 大人の発達障害について
No.8 慢性副鼻腔炎について
No.9 積み重ねた信念が現実化する
No.10 目に見えない「気」というものについて
No.11 女性のうつ病について
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