MARC PANTHER

Globe-Trotters Journal

No.54 「個の時代」に勝てる組織とは何か

こんにちは。
山口県山口市の 自律神経専門整体 GREEN です。

先日、山口市で行われた講演会で、青山学院大学陸上競技部・原晋監督のお話を聞く機会がありました。2026年の箱根駅伝で史上初の「2度目の三連覇」を達成した名将です。

約900人を前に語られたテーマは「組織づくり」と「個の時代」。

スポーツの話でありながら、これからの会社や社会の在り方を考えさせられる内容でした。

これからは「個の時代」

原監督はまず、社会の変化について触れました。

20年ほど前から「心の時代」と言われ、心理的安全性や働きやすさが重視されるようになりました。もちろんそれは大切です。

しかし一方で、「波風を立てない」「本音を言わない」組織も増えているのではないか、と問いかけます。

これからは“個の時代”。

会社の言いなりになるのではなく、自分の考えを持つこと。
ただのわがままではなく、論理とデータをもとに、組織がより良くなる方向へ提案すること。

「いい子」でいることが正解とは限らない。

答えが一つではない時代だからこそ、主体的に考える個が必要だというメッセージでした。

当たり前のことを徹底する

では、強い組織は何をしているのか。

原監督の答えはシンプルでした。

「特別なことはしていない。当たり前のことを当たり前にやっているだけ」

挨拶をする。
靴をそろえる。
自分の札をきちんと戻す。

小さなことですが、これができない組織に改革はできない。

型があるからこそ、型破りができる。

まずは土台を整えることがすべての出発点だと語りました。

仲良しではなく、ぶつかり合える関係

心理的安全性が大切と言われる時代ですが、原監督はこうも言います。

「本当に良い組織は、必要なときにはぶつかり合う」

ただ仲が良いだけでは強くならない。
組織を良くするための議論が必要。

立場に関係なく意見を言える関係性が、本当の意味での安全な組織なのだと感じました。

フィードフォワードという文化

青学では「フィードバック」よりも「フィードフォワード」を重視しているそうです。

フィードバックは過去の失敗を振り返る。
フィードフォワードは未来の改善策に焦点を当てる。

「誰が悪いか」ではなく、
「どうすれば良くなるか」。

この視点があるから、選手は失敗を恐れず挑戦できる。

個を責めるのではなく、組織で支える。
その文化が強さを生んでいました。

技・体・心の順番

従来は「心・技・体」と言われてきました。

しかし原監督は「技・体・心」だと語ります。

正しいメソッド(技)があり、
積み重ねによって身体(体)ができ、
結果として心が強くなる。

精神論だけでは限界がある。

限られた時間の中で最大限成長するには、正しい方法が必要なのです。

1%の成長か、5%の成長か。
それを3年間続ければ、大きな差になります。

個を活かす組織

青学では過度な上下関係はありません。
風呂も平等、マッサージもやったらやり返す。

学年や実力に関係なく、目標を発表し合うミーティングも20年間継続しています。

丸い人もいれば、三角の人もいる。
大きい丸も、小さい丸もいる。

大切なのは、形を揃えることではなく、違いを認めて活かすこと。

理念は一つ。
しかし個性は尊重する。

これが「個の時代」の組織づくりだと感じました。

0%からの挑戦

昨年の新チームは「優勝確率0%」からのスタートだったそうです。

しかし、正しいメソッドを信じ、積み重ねを続けた結果、最後は逆転優勝。

偶然ではなく、準備の成果でした。

最後に

原監督はこう締めくくりました。

「何もしないことが一番のリスク」

挑戦せず、現状に満足することこそが衰退。

これからは個の力が問われる時代。
しかし、その個が活きるのは、原理原則を大切にする組織の中です。

強い組織に魔法はない。
あるのは、当たり前の徹底と、個を尊重する文化。

スポーツの話でありながら、働き方や生き方を深く考えさせられる時間でした。

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