MARC PANTHER

Globe-Trotters Journal

No.61 南山さんのコーチングから学んだこと 〜自律神経と脳から考える本質〜

南山さんのコーチングから学んだこと 〜自律神経と脳から考える本質〜

こんにちは。
自律神経専門整体GREENです。

今回は、南山さんのコーチングを学ぶ中で感じた気づきや学びを、自分なりに整理してまとめてみたいと思います。

今回の学びの中でまず印象的だったのは、「自分で気づいたことは記憶に残りやすい」という点です。
これは日々の臨床でも感じていたことですが、改めて言語化されることで納得感が深まりました。

コーチングというと、質問のテクニックやスキルのように思われがちですが、本質はそこではありません。
南山さんが大切にされているのは、哲学・傾聴・経験・脳科学という4つの要素です。

特に「傾聴」の深さは重要で、ただ聞くのではなく、フィルターをかけずに相手の話を受け取る力が求められます。
聞くことが上手な人は、解釈力が高く、余計な主観を挟まずに相手の言葉をそのまま捉えることができます。

また、コーチングと脳科学の関係性も非常に興味深いものでした。

例えば、「書き出す」という行為。
これは単なる整理ではなく、前頭前野の働きを高め、心臓の鼓動を安定させる効果があるとされています。
さらに、脳は「外に出せる」と認識するだけで負荷が軽減されるため、定期的に思考や感情を吐き出すことがとても重要になります。

実際のセッションでも、目の前でクライアントの話を“書く”という行為は、脳の安定に大きく寄与します。
逆に、頭の中だけでタスクを抱えすぎると、脳はパニック状態となり、ストレスホルモンであるコルチゾールが上昇してしまいます。

興味深いのは、会話の「深さ」が出てくるタイミングです。
一般的に、40〜45分ほど経過したあたりから、より本質的な話が出やすくなると言われています。
これは臨床でも非常に納得できるポイントでした。

また、人は自分の考えや感情を他者に伝えることで、脳の報酬系が反応しやすくなります。
つまり、「話すこと」そのものが脳にとって良い影響を与えるのです。

一方で、現代において大きな問題となっているのが「孤独」です。
本音を言える場所がないこと、それ自体が大きなストレスとなり、自律神経にも影響を与えます。

だからこそ、コーチングでは「出てきた言葉をまとめて返す」ことが重要になります。
ここで大切なのは、コーチ自身の解釈を入れないこと。あくまで相手の言葉を尊重する姿勢が求められます。

日本には、実は1200年以上前からコーチングに近い文化があります。
それが「禅問答」です。

答えを教えるのではなく、問いかけによって気づきを促す。
このプロセスこそが、人の探求心を高め、深い理解へと導いていきます。

脳波の観点から見ても、問いかけは重要です。
問いを受けたとき、人はα波が高まり、リラックスしながら内省する状態になります。
そして、自分で答えを見つけた瞬間、「アハ体験」と呼ばれるγ波が発生し、理解が統合されます。

このγ波は、感覚・記憶・感情・前頭前野などが一体となる状態であり、いわゆる“ひらめき”や“悟り”に近い状態です。
実際にアハ体験が起きると、体温が上昇するとも言われています。

コーチングでは、このα波からγ波への流れを意識することが大切です。
そのためには、すぐに答えを出す必要はありません。むしろ、3〜5年という長いスパンで考えることが重要です。

人の気づきは、無理に引き出すものではなく、自然と生まれるもの。
コーチの役割は、「気づける状態」を作ることにあります。

その中で重要になるのが、脳のネットワークです。
外界や内的刺激はまずSN(サリエンスネットワーク)で仕分けされ、その後、DMN(内省・好奇心)とCEN(集中・実行)に分かれて処理されます。

コーチングでは、SNを刺激し、DMNによる内的探索を促し、最終的にCENで言語化される流れを作ることが理想とされています。

また、「〜しなければならない」という思考では、脳の深部には届きません。
時には“ぼーっとする時間”や、今やっていることを手放すことも重要です。

自然の流れで言えば、秋は手放しの時期。
やり方を変え、余白を作ることで、次の春に新しい芽が出てくるのです。

さらに、うまくいかない時は「問い」を変えることが重要です。
同じ問いでは同じ思考しか生まれません。枠の外に出る問いが、気づきを生みます。

印象的だったのは、「うまくいっている時こそネガティブに考える」という考え方です。
ポジティブすぎる状態は視野を狭くするため、あえてバランスを取ることが大切になります。

また、「自分はできる」と思っている人ほど、視野が狭くなっていることがあります。
そのため、コーチはその視野を広げる関わりが求められます。

最後に、コーチングにおいて最も大切だと感じたのは、コーチ自身の状態です。
どんな状況でも自分が整っていること。新しいことに触れ続けること。

その積み重ねが、深い傾聴や本質的な問いにつながっていくのだと感じました。

今回の学びを通して、コーチングは単なる技術ではなく、「在り方」そのものだと実感しました。
これからの臨床や日常の中で、この学びを少しずつ実践し、自分自身も成長していきたいと思います。

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