© MARC PANTHER. All Rights Reserved.
こんにちは。
自律神経専門整体GREENです。
「以和為貴(和をもって貴しとなす)」――。
この言葉は、私にとって単なる四字熟語ではありません。人生の節目で恩師からいただいた、大切な“生き方”そのものです。
高校3年間、私は強豪校のハンドボール部に所属していました。厳しい練習、勝負の重圧、仲間との衝突、自分自身との葛藤。その中で何度も心が折れそうになりました。しかし、卒業式の日に監督からいただいた「以和為貴」という言葉が、今でも私の人生の支えになっています。
以和為貴
「和をもって尊しとなす」は、聖徳太子が制定した十七条憲法の第一条に記された言葉として有名です。もともとは漢文で「以和為貴」と書かれていました。
この言葉には、大きく二つの意味があります。
一つ目は、「和を大切にしなさい」ということ。
人はそれぞれ考え方も性格も違います。だからこそ、相手を尊重し、認め合い、協力しながら生きていくことが大切だという教えです。ただ争いを避けるという意味ではなく、“互いを理解し合おうとする姿勢”そのものが尊いのだと思います。
二つ目は、「話し合いを大切にしなさい」という意味です。
本当の“和”とは、ただ我慢して合わせることではありません。自分の気持ちを押し殺したり、相手を否定したりすることでもありません。お互いが本音を出し合い、納得するまで向き合い続ける。その先にある調和こそ、本当の“和”なのだと感じます。
この考え方のルーツには、中国の思想家である孔子の『論語』があります。『論語』には、「礼は之(これ)和を用って貴しと為す」と記されており、人と人が礼節を持ちながら、互いに打ち解け、親しくすることの大切さが説かれています。
そして聖徳太子は、その思想に加えて、仏教の「和合」の精神を重ね、「和をもって尊しとなす」という言葉を十七条憲法の第一条に据えました。国を治めるためには、まず人と人との調和が必要だと考えたのでしょう。
今振り返ると、高校時代のハンドボール部は、まさに“和”を学ぶ場所だったと思います。
強豪校だからこそ、練習は厳しく、競争も激しい。レギュラー争いでは悔しい思いもしました。試合でミスをして落ち込んだ日もあります。時には仲間とぶつかることもありました。
それでも最後に勝てるチームは、個人の力だけではなく、「チームとして一つになれるか」が大切でした。
声を掛け合うこと。
仲間を信じること。
苦しい時に支え合うこと。
そして、自分だけではなく“仲間のために走れるか”。
監督は、技術だけでなく、人として大切なことを教えてくださっていたのだと思います。
卒業式の日、監督からいただいた「以和為貴」という言葉。
当時の私は、その本当の意味をまだ理解しきれていなかったかもしれません。
しかし社会に出て、多くの人と関わる中で、この言葉の重みを何度も感じるようになりました。
仕事でも、人間関係でも、家庭でも、“和”がある場所には安心感があります。逆に、どれだけ能力が高くても、和を失えば物事はうまく進まないことも多いと感じます。
だから私は今でも、この言葉を大切にしています。
「以和為貴」。
それは、ただ優しくするという意味ではなく、相手を理解しようと努力すること。
自分の考えも相手の考えも大切にしながら、共に前へ進んでいくこと。
そして、人とのつながりを何より大切にすること。
高校3年間の厳しい日々の中でいただいたこの言葉は、今でも私の心の中で生き続けています。
人生に迷った時、人間関係で悩んだ時、私はこの言葉を思い出します。
「和をもって尊しとなす」。
これからも、人との縁を大切にしながら、この言葉と共に歩んでいきたいと思います。
●過去の記事
No.1 自己紹介
No.2 自律神経を整える呼吸法について
No.3 発達障がいをもつ親御さんへのサポートについて
No.4 睡眠の質について
No.5 心も体も喜ぶ!山口県防府市の小さなお昼ごはんの店「和か」の魅力
No.6 頭痛について
No.7 大人の発達障害について
No.8 慢性副鼻腔炎について
No.9 積み重ねた信念が現実化する
No.10 目に見えない「気」というものについて
No.11 女性のうつ病について
No.12 血流がすべて解決する
No.13 トレーニングの考え方
No.14 ストレス解消法について
No.15 栄養学について
No.16 心を掃除する
No.17 リーダーの禅語
No.18 夢見る小学校
No.19 ブレインプログラミング
No.20 神ストレッチ
No.21 あした死ぬかもよ?
No.22 あなたはあなたが使っている言葉でできている
No.23 『右脳の教科書』から学んだこと 〜利き手と脳の使い方〜
No.24 『教える技術』を読んで感じたこと 〜伝えることの本質とは?〜
No.25 「気づかれない気づかい」こそ、本物 〜ANAの気づかいから学んだこと〜
No.26 『整体入門』を読んで気づいた、からだと“気”の深いつながり
No.27 風邪は“体のお掃除”? ― 野口晴哉『風邪の効用』から学ぶ自然の力
No.28 体癖を知ると見えてくる、自分らしさと健康
No.29 毎年の出雲大社参拝〜縁結びの神様に感謝と願いを〜
No.30 『強運脳』を読んで感じたことと日常での実践
No.31 「幸せも健康も“今この瞬間”から―茂木健一郎さんの本から学んだこと」
No.32 『神・時間術』から学んだ、私が体調を崩して気づいた時間の使い方
No.33 「あたりまえを疑う。時間を味方にする生き方」
No.34 ワークライフバランスより大事なこと|『後悔しない生き方』と私の学び
No.35 成長し続ける人だけが見られる景色
No.36 食を正せば、体も心も整う — 昔ながらの知恵に学ぶ「自然のリズム」
No.37 食べることは、未来への最高の“投資”
No.38 「いつものパンがあなたを殺す」から学ぶ ― 脳と腸を守る食の話 ―
No.39 『成功者がしている100の習慣』に触れて気づいた、心と人生の整え方
No.40 特別編
No.41 科学で証明された「体と心に効く5つの習慣」~ハーバード医学教授の健康の正解~
No.42 「小さな習慣が、人生を静かに変えていく」
No.43 「心理学に学ぶ、心と身体を整える習慣」
No.44 「妻のトリセツから学ぶ、心が疲れない夫婦の在り方」
No.45 「努力する人は価値があるのか?」
No.46 「性格は変えられる?ハーバード心理学が教える“自分らしい生き方”」
No.47 ― 見えない世界が、あなたの体と人生を動かしている ―
No.48 人は「話し方」が9割 〜伝え方ひとつで人生は変わる〜
No.49 「脳にいい習慣で、今この瞬間から幸せを高める」
No.50 成功者ほど「目に見えない力」を信じている理由
No.51 「人生は後払いできない」
No.52 「今この瞬間に集中する――脳外科医が教えてくれた、心と身体を整える生き方」
No.53 「言語化が、人生と自律神経を整える ―『メモの魔力』と整体の共通点」
No.54 「個の時代」に勝てる組織とは何か
No.55 「自律神経を整える鍵は“心の態度”にある」
No.56 「日々是好日 ― 今の自分を受け入れる生き方」
No.57 働くとは何か。柳井正さんの言葉から考える「自律神経と仕事の本質」
No.58 『運転者』に学ぶ、人生の運気と心の整え方