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こんにちは!
山口県山口市の自律神経専門整体GREENです。
毎週日曜日、ブログを担当しています。
今回は、ANAビジネスソリューションが発行している『ANAの気づかい』という本をご紹介しながら、私自身の経験や気づきをシェアしたいと思います。
「気を遣いすぎ」と言われるけれど…
私は昔から、人に対して「気を遣いすぎだよ」と言われることが多くありました。
自分では特別に意識していたつもりはなかったのですが、
「え?そんなに気を使ってるかな?」と不思議に思ったこともあります。
でも、だんだんと「そもそも“気づかい”って何なんだろう?」と考えるようになり、
相手に喜んでもらうことが本当の気づかいなのでは…という答えにたどり着きました。
ちょうどその頃に出会ったのが、今回の『ANAの気づかい』という一冊でした。
本の中で心に残った言葉
この本を読んで、私の中に強く残ったのが、こんなフレーズでした。
「気づかれない気づかいこそ、金」
この言葉には、とてもハッとさせられました。
気づかいというのは、本来“相手のためにするもの”。
なのに、「気づいてほしい」「褒めてほしい」と思ってしまうと、
かえって自己満足になってしまうこともありますよね。
本書では、
「相手に気づかれようとする気づかいは銀」
とも書かれていて、その対比がとても印象的でした。
さらに、「陰徳あれば陽報あり(いんとくあればようほうあり)」という故事成語──
“人知れず良い行いをすれば、いずれ良い結果が返ってくる”という考えにも通じていて、
コツコツ積み重ねる「気づかれない気づかい」が、自分の未来にも周囲の未来にもつながっていくのだと感じました。
「何もしないこと」も気づかい
もうひとつ、心に残ったのはこの考え方です。
「あえて何もしない」ことも、立派な気づかいである
人には「自分がやったことを認めてほしい」という気持ちがあります。
でも、ときには「行動しないこと」こそが最善という場面もあるんですよね。
私の経験から
スポーツトレーナーとして、チームに帯同していたときのことです。
ある選手が自分でテーピングを巻き直していました。
その選手はとても気を遣うタイプで、周囲のちょっとした声かけやサポートにも気を使いすぎてしまう方でした。
私は、必要なときには自分から頼ってくれる関係ができていたので、その時はあえて声をかけず「何もしない」という選択をしました。
でもその直後、久しぶりに再会した恩師に、
「なぜ巻いてやらないんだ!」と叱責されてしまいました。
その後、私は巻くことになりましたが、選手は私に謝り続け、試合に集中できない様子でした。
私自身も「申し訳ないことをしたな」と感じた出来事です。
「お手伝いできることはありますか?」という魔法の言葉
このような“線引き”はとても難しいと感じます。
関係性や状況に応じて、行動すべきか、しないほうがいいのか……迷う場面って多いですよね。
この本の中では、そんなときの対応として
「お手伝いできることはありますか?」
と一言聞くことが大切だと書かれていました。
押しつけにもならず、相手に選択肢を与えられるこの言葉は、とても自然で温かい気づかいだと思います。
それ以来、私もこの言葉を意識して使うようになりました。
最後に
気づかいって、目に見えにくいものです。
だからこそ、奥が深くて、難しくて、でもとても尊い行為なのだと感じます。
「気づかれない気づかい」
「何もしないことも気づかい」
どちらも、自分の中の“ ego(自我)”ではなく、相手の立場に心を寄せるからこそできること。
整体の仕事でも、患者さんに気を遣いすぎると逆に負担になることもあります。
でも、そっと寄り添うことができれば、それは確かな安心感につながるはず。
これからも、自分の気づかいが「金」になるよう、陰ながらコツコツ磨いていきたいと思います。
引用:仕事も人間関係もうまくいく ANAの気づかい ANAビジネスソリューション
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