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「まるで呼吸しているみたい」
初めてその絵を目にしたとき、ふとそんな言葉が浮かびました。
やわらかな毛並み、やさしい目、ゆったりとした佇まい。
そこに描かれていたのは、白浜・アドベンチャーワールドで暮らすジャイアントパンダの「良浜(らうひん)」でした。
*上の写真は、私が持っているポストカードをカメラで撮影したものです。
実物は、もっともっと繊細で、美しくて、ずっと見ていたくなるような作品なんです。
遅くなりましたが…
大分県出身、和歌山県在住の「元気」です!
今日は、地元紀南にあるアドベンチャーワールドを舞台に、
“心を描く”鉛筆画家さんをご紹介します。
鉛筆だけで、ここまで命を感じさせる絵が描けるのか――
その作品を生み出したのが、鉛筆画家・琴塚吉太朗(ことづか きちたろう)さんです。
1982年生まれ、京都市在住の琴塚さんは、20代後半から独学で動物を描きはじめたそうです。
京都市動物園に足しげく通いながら、鉛筆一本でスケッチを重ねてきました。
描かれた動物たちは、まるで生きているかのよう。
でも、それはただリアルというだけじゃなくて――
じっと向き合った時間、命を見つめるまなざし、あたたかい共感が、画面の奥にじんわりと感じられるんです。
2024年、琴塚さんはアドベンチャーワールドの人気パンダ「良浜(らうひん)」をモデルに、
100日間・500時間におよぶ観察を経て、1枚の鉛筆画を完成させました。
ちなみに白浜生まれのパンダたちは、名前に「〇浜(ひん)」が付くことから「浜家(はまけ)」と呼ばれ、地元では親しみを込めてそう呼ばれています。
「良浜」はその“お母さん的存在”として、たくさんの命を未来へとつないできた、まさに功労者なんです。
そんな良浜の“人生”を、琴塚さんは、鉛筆の一本一本の線に想いをこめて描きあげられました。
動物をじっと見つめるということは、
もしかしたら、自分自身の心と向き合うことでもあるのかもしれません。
自然や命の“気配”にふれたとき、私たちはふと何かを思い出す。
それを言葉ではなく、鉛筆で伝えてくれるのが琴塚吉太朗さんの作品なんだと思います。
現在、白浜の「クオリティソフト」さんで個展が開催されています。
もし近くにお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
静かな感動が、きっと待っています。
コメント一覧(1)
す、すごすぎる!!!素晴らしいですね!
Marc.P