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こんにちは。
山口県山口市の 自律神経専門整体 GREEN です。
毎週日曜日、「体と心のバランスを整えるヒント」をテーマにブログを更新しています。
今日は、私自身が施術家として、生きる一人の人間として、とても大切な気づきを与えてくれた一冊をご紹介します。
ナイジェル・カンバーランド著
『成功者がしている100の習慣』
読み終えたとき、胸の奥に静かに火が灯るような本でした。
100という数の中には、「派手さ」はありません。
むしろ、私たちが毎日の生活でつい見落としがちな小さな行動や、当たり前の習慣が丁寧に並んでいます。
そして、その当たり前の一つひとつが、人生の質を確実に変えていく力を持っていることを教えてくれます。
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最初の方に書かれているのは、
「夢を持つ」「未来をつくる」「直感を信じる」。
成功者と言われる人は、遠い世界に住んでいるわけではなく、常に“心の声”に耳を澄ませていました。
周りがどうかよりも、自分が何を感じているのかを大事にしている。
その姿勢が、次の一歩を決めているのだと気づかされます。
また、
「人の力を借りている」「人との信頼関係を築いている」「好意を言葉で伝えている」。
どれも、人とのつながりを大切にしている習慣ばかりです。
結局、人は一人では前に進めない。
誰かの言葉や支えがあって、自分の人生が動き出していく。
そうした当たり前の真実を、あらためて温かく教えてくれました。
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私が特に心に残った習慣は、次のものです。
「過去といい関係を築いている」
「許すことの価値を知っている」
「自分を大切にしている」
「足るを知る精神がある」
整体の現場では、過去の経験が体に影響している方によく出会います。
過去を責め続けている人は、体の奥に力が入り、呼吸が浅くなってしまうことが多いです。
反対に、過去と和解した瞬間、表情が変わり、体がゆっくり緩んでいくことがあります。
許すとは、相手のためにするものではなく、自分の体と心を軽くするための行動なのだと、本は改めて教えてくれました。
そして「足るを知る」という言葉も深く響きました。
もっと欲しい、もっと良くしたいと願うことは自然ですが、今あるものに目を向ける習慣が、心の安定につながります。
それは、成功者だからこそ分かっている真理なのだと思います。
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本の中盤では、「健康」「学び」「環境」についての習慣も多く出てきます。
「十分な休養をとっている」
「健康に気を配っている」
「呼吸を大切にしている」
「自然と接する機会が多い」
「一生学び続けている」
私たちの体は、頑張るだけでは本当の力を発揮できません。
休むこと、立ち止まること、呼吸を深くすること。
そして、自然の中で自分を取り戻す時間。
それらが揃ってはじめて、心のバランスが整い、自律神経も安定していきます。
成功とは、前に進むことだけでなく、うまく休むことでもある。
そのシンプルな事実を、改めて確認させてくれる習慣ばかりでした。
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終盤には、「人としてどう生きるか」という本質的なテーマが並びます。
「誠実である」
「視点が大きい」
「人格の向上に努めている」
「本物の成功を目指している」
「悔いのない人生を送ろうとしている」
成功者は、結果よりも“生き方そのもの”を整えていました。
人にどう見られるかより、自分が胸を張れるかどうかを大事にしている。
一日一日の積み重ねが、人生の満足度を決めていく。
そんな当たり前のことを、丁寧に気づかせてくれます。
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最後に、私が大切にしている名言を少しだけご紹介します。
デビッド・ロックフェラー
物質的なモノは人生を快適にしてくれる。だが、自分のことを大切にしてくれる友人や家族、パートナーがいなければ、人生はいくらモノがあっても埋められないほど、虚しく、寂しいものになる
レイチェル・ナオミ・リメン
他人とつながるためのもっとも基本的で強力な方法は、話を聞くこと。ただ耳を澄ますこと。私たちがお互いに与え合えるもっとも重要なものは、相手に関心をもつことなのだ
メアリー・フランシズ・ウィンターズ
私は生きるために働いているのか?それとも働くために生きているのか?
アイェレット・ウォルドマン
子育てをしている親は、次第に気づいていく。大切なのは、自分が望む理想的な親になることではなく、それぞれの子供が必要としている親になることなのだ、と
エモーク・ブラッチ
本のページに印刷された文字を読むことで、私はどれほど新しい世界を知り、豊かになっただろうか。本は、一冊の中のわずか三ページで、読者の人生を変えることができるのだ。
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どの言葉も、短いのに深い。
読むたびに、背筋が伸びる思いがします。
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『成功者がしている100の習慣』は、
“何者かになるための教科書”ではありません。
“自分らしく生きるための軸を見つける本”です。
100の習慣すべてを完璧にする必要はありません。
今日、その中のひとつでいい。
「これは大事だな」と思えるものを自分の生活に取り入れてみる。
それだけで、心と体のどこかが確実に動き始めます。
このブログが、あなたの日常にそっと寄り添う小さなヒントになれば嬉しく思います。
●過去の記事
No.1 自己紹介
No.2 自律神経を整える呼吸法について
No.3 発達障がいをもつ親御さんへのサポートについて
No.4 睡眠の質について
No.5 心も体も喜ぶ!山口県防府市の小さなお昼ごはんの店「和か」の魅力
No.6 頭痛について
No.7 大人の発達障害について
No.8 慢性副鼻腔炎について
No.9 積み重ねた信念が現実化する
No.10 目に見えない「気」というものについて
No.11 女性のうつ病について
No.12 血流がすべて解決する
No.13 トレーニングの考え方
No.14 ストレス解消法について
No.15 栄養学について
No.16 心を掃除する
No.17 リーダーの禅語
No.18 夢見る小学校
No.19 ブレインプログラミング
No.20 神ストレッチ
No.21 あした死ぬかもよ?
No.22 あなたはあなたが使っている言葉でできている
No.23 『右脳の教科書』から学んだこと 〜利き手と脳の使い方〜
No.24 『教える技術』を読んで感じたこと 〜伝えることの本質とは?〜
No.25 「気づかれない気づかい」こそ、本物 〜ANAの気づかいから学んだこと〜
No.26 『整体入門』を読んで気づいた、からだと“気”の深いつながり
No.27 風邪は“体のお掃除”? ― 野口晴哉『風邪の効用』から学ぶ自然の力
No.28 体癖を知ると見えてくる、自分らしさと健康
No.29 毎年の出雲大社参拝〜縁結びの神様に感謝と願いを〜
No.30 『強運脳』を読んで感じたことと日常での実践
No.31 「幸せも健康も“今この瞬間”から―茂木健一郎さんの本から学んだこと」
No.32 『神・時間術』から学んだ、私が体調を崩して気づいた時間の使い方
No.33 「あたりまえを疑う。時間を味方にする生き方」
No.34 ワークライフバランスより大事なこと|『後悔しない生き方』と私の学び
No.35 成長し続ける人だけが見られる景色
No.36 食を正せば、体も心も整う — 昔ながらの知恵に学ぶ「自然のリズム」
No.37 食べることは、未来への最高の“投資”
No.38 「いつものパンがあなたを殺す」から学ぶ ― 脳と腸を守る食の話 ―
No.39 『成功者がしている100の習慣』に触れて気づいた、心と人生の整え方