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9月9日は「重陽の節句」別名「菊の節句」とも呼ばれ、大変縁起のよい日で、古来より菊の花を飾り、菊酒を飲んで無病息災や長寿を願いました。この菊の花、漢方生薬としても秀逸なのです。この菊の花に 組み合わせるととてもよいある生薬(みなさまもお馴染みの赤いやつ)をご紹介します。
☘️重陽の節句🍀
重陽の節句(ちょうようのせっく)は、平安時代からの行事です。
古来よりひとけた最大の奇数である「9」は縁起の良い「陽」の数とされています。
その「9」が重なる9月9日は、
「陽」が「重なる」ということで重陽の節句として
大変めでたい開運日とされてきました。
邪気を払う力があるとされる菊を愛でたり、お酒につけて飲んだりします。
☘️菊の花は生薬🍀
実は、この菊の花 漢方の生薬なのです。
カラダの不要な熱を冷ましてくれるので、夏に大活躍する生薬です。
暑気あたりや、頭痛やのぼせ、解毒作用もあるのでニキビや肌荒れにも効果が期待できます。
薬膳に詳しい方のために薬膳的効能も以下に書いておきますね。
菊花(キクカ)
【薬味】 甘・苦 (甘み:ゆるめる働き 苦味:陽気を調整する働き)
【薬性】 微寒 (やや冷やす傾向)
【帰経】 肺・肝経 (五臓では肺、肝に働く)
⚠️上記、くすきの杜では、神農本草経のスコアを採用しています。
☘️目によい最強タッグ🍀
さて、この「菊花」なんですが
ある生薬と組み合わせると「目」にとてもよいのです。
それは、「枸杞子」(クコシ)
杏仁豆腐の上に乗っかっている赤いやつでおなじみです。
なぜ目に良いかというと
目によいとされる漢方処方
「杞菊地黄丸」(こぎくじおうがん)というのがあるのですが
この中に
枸杞子と菊花が配合されているんです。
東洋医学が盛んな国では、この菊花と枸杞子の組み合わせは
大変ポピュラーなものなんです。
☘️気軽に杞菊茶🍀
本格的な漢方とまでいかなくとも
ご自宅でも気軽にお茶として召し上がっていただいてはどうでしょう?
菊花と枸杞子は、漢方薬局でしたら販売していると思います。
ひとつまみづつ、きゅうすに入れてお湯をそそいで
お好みの濃さで飲んでいただけたらと思います。
⚠️薬ではありませんので、普通にお茶を飲むようにどうぞ
陽が重なる重陽の節句
ちょっとアレンジして
運気と健康 両方アップしてみてはいかがでしょうか?
🍀バックナンバー🍀
薬学部の大学で学生さんにお伝えしている内容です。
よろしかったらご覧ください!
vol.1 すてちゃうあるものが神生薬
vol.2 月火水木金土日どう生きる?
vol.3 春はゆるふわ2000年前の教え
vol.4 サウナで整わない人「汗と気」
vol.5 酢豚食べる?麻婆豆腐食べる?
vol.6 葛根湯はゴリマッチョ
vol.7 水2ℓ飲む?「水毒」
vol.8 不眠の漢方朝大丈夫?
vol.9 アパレルは薬?
Vol.10 知ってる?漢方の神様
vol.11 オーガニックお野菜
vol.12 夏は自信満々
vol.13 2千年前の労働注意
vol.14 ありがとうミカン
vol.15 玄米アイディア
vol.16 現代人は頭熱足寒
vol.17 気候とココロ
vol.18 梅雨が育てるメタボ
vol.19 皮膚は内蔵の鏡
vol.20 漢方の矛盾?
vol.21 体内の火と水
vol.22 万病のもと瘀血
vol.23 2千年前の格付け
vol.24 ワンワンの呼吸
vol.25 舌ストロー呼吸法
vol.26 宇宙の神秘?陰陽太極図
vol.27 あなたは人間脳?動物脳?
vol.28 秋は焦らず
vol.29 「秋は白!」
☘️プロフィール☘️
1968年生まれ 佐賀県伊万里市出身 くすきの杜代表. 漢方薬剤師。
Oriental Life Counselor(四柱推命/行動生態運命学/香港)
薬科大学薬学部非常勤講師
私の人生のミッションは人間の多様性に触れ世の中の陰陽バランスを探求することです。
そして毎月100名様の漢方相談の経験から東洋医学の面白さ楽しさを伝えます!
漢方薬剤師@ともや でした!
佐賀県伊万里市/暮らしと漢方のテーマパーク/くすきの杜
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