MARC PANTHER

Globe-Trotters Journal

シナモンは漢方か?🍀火曜日の開運漢方vol.49🍀

漢方薬飲んだらシナモンの香りがした… って感じた方いらっしゃいませんか?

それは漢方の桂皮(けいひ)という生薬の香りで、葛根湯などにも含まれ、体を温める働きがある素晴らしい生薬なのです。

先日漢方好きなお客さまから

「シナモンって漢方でしょ?普段からシナモンたくさん使っていれば効果がありますか?」

とご質問いただきました。

漢方生薬とシナモンとはちょっと違うのです。
とても良いご質問をいただきましたので今回テーマにしてみました。

 

 

 

☘️シナモンの仲間は色々🍀
クスノキ科のニッケイ属のニッケイの木などの樹皮を使ったスパイスや生薬の
おおまかな分類が以下。

1:シナモン、

2:ニッキ、

3:桂皮(けいひ)

4:桂枝(けいし)

 

⚠️上記画像はAIイメージで実際の植物とは異なります

 

 

1:シナモン
スパイスとしておなじみのシナモンですが、
クスノキ科のセイロンニッケイが原料で

インドやスリランカが主な産地です

お菓子、お茶、お料理のスパイス。シナモンスティックでラテをかきまわしたりしますよね。

香りがよくほのかな甘みがあり辛さ控えめです。

 

 

2:ニッキ
ニッキといえば駄菓子屋さんのニッキ飴やニッキ水が懐かしい味ですが

クスノキ科のニッケイ(日本桂皮)の根の皮。
日本が主な産地です。

京都の八つ橋などお菓子に使われます。
(桂皮で代用されることもあるそうです)

香りが強く、甘味と辛味があります。

 

 

3:桂皮(けいひ)
漢方生薬として漢方処方に使われます。
クスノキ科のケイなどの幹の皮

中国やベトナムが主な産地です。

シナモンに比べ甘味は少なく辛いです。
実はこの辛味が温める効き目でもあるのです。

 

 

4:桂枝(けいし)
こちらも漢方生薬として漢方処方に使われます。
桂皮と同じく
クスノキ科のケイなどですが
使用する部位が異なり
若い細枝またはその樹皮が用いられます。

ベトナムが主な産地。

桂皮やシナモンよりマイルドな香りです。

 

⚠️伝統医学ですので、この分類は諸説、様々な意見があります。特に桂皮と桂枝については様々な見解があります。

 

 

 

☘️漢方薬は桂皮と桂枝🍀
3の「桂皮」と4の「桂枝」が漢方処方に使われる生薬です。

どちらも同じ原料の植物ですが、用いる部位が異なります。

 

桂皮
どちらかというと身体の内部を温めます。

桂枝
どちらかというと体の表面から汗で冷えを発散させます。

 

 

漢方の生薬は

同じ植物であっても

使用する部位によって効能が異なり

繊細に使いわけているのです

⚠️ただし、日本の多くのエキス顆粒剤メーカーは、肉桂(桂皮)を使っているところが一般的だそうです。

 

 

☘️漢方生薬の神秘🍀

漢方処方は偉大なる先人たちが、気の遠くなるような年月をかけ
その効能を追求してきた恩恵のもとに今があります。

今回の桂皮を例に、注意点と独特な作用について書いておきます。

▶桂皮の服用に注意が必要な人
桂皮はあたためる力が強い生薬ですので、その人の状態によっては注意が必要です。

・潤い不足でオーバーヒート状態の人

・体の内部に熱がこもっている人(実熱)

・出血しやすくなっている人

など

使わない方が良いです。

あとは妊婦さんも控えたほうがよいです。

 

▶生薬の効能は一つでなく患者の状態で変化します
天然薬の神秘的な部分として
生薬はいくつかの薬効をもっています。

その人の状態により主要な作用も変化します。

桂皮も
風邪の時に飲めば発汗剤として働き
のぼせイライラ時に飲めば、降気鎮静的に働きます。

 

▶生薬は他の生薬との組み合わせで作用が変化します。
漢方処方の基本と呼ばれる「桂枝湯」の
構成生薬の組み合わせにより作用が変化する例として
(方向転換説、協力作用)

桂枝+生姜→発汗解熱作用
生姜+大棗+甘草→健胃強壮作用
甘草+芍薬→緊張緩和・鎮痛作用
などがあります。

 

 

 

☘️今回お伝えしたかった事☘️
ここまで読んでくださった方に感謝いたします。

今回お伝えしたかったことは
・スパイスと漢方生薬はちょっと違うということ
・漢方生薬は原料植物により繊細に使いわけるということ

 

ですから、
シナモンは漢方とは言えません

食用薬用の違いがあります。

陰陽で考えると

食用は気軽に使える

という反面

類似植物なので薬用の注意も必要

とも言えます。

 

「私は冷え性だからシナモンをドバドバ使う」
とかは場合によっては良くない場合もあります。

 


↑ これは良くない例です

 

ほどよく使用しましょう

 

 

私たちプロの現場での肌感触としては
特に辛味のスパイシーな生薬は
他のものに加えて
少量使う方がうまくいくと感じています。

 

 

漢方生薬やハーブなどに興味が在る方、

ぜひぜひ私たち漢方のプロにおたずねくださいね!

 

 

 

 

参考にさせていただきました。
「漢方に強くなるまるわかり中医学」
「ハーブ生薬のあるすこやかな暮らしをお届け楽しむ学」

 

 

🍀バックナンバー🍀
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vol.2 月火水木金土日どう生きる?
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vol.5 酢豚食べる?麻婆豆腐食べる?
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Vol.10 知ってる?漢方の神様
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vol.18 梅雨が育てるメタボ
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vol.45 陰極まる冬至
vol.46 高校生さんと陳皮
vol.47 火と水の2026年
vol.48 健康は胃から

 

☘️プロフィール☘️
1968年生まれ 佐賀県伊万里市出身 くすきの杜代表. 漢方薬剤師。
Oriental Life Counselor(四柱推命/行動生態運命学/香港)
薬科大学薬学部非常勤講師
私の人生のミッションは人間の多様性に触れ世の中の陰陽バランスを探求することです。
そして毎月100名様の漢方相談の経験から東洋医学の面白さ楽しさを伝えます!

漢方薬剤師@ともや でした!
佐賀県伊万里市/暮らしと漢方のテーマパーク/くすきの杜
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