MARC PANTHER

Globe-Trotters Journal

季節の変わり目は◯を大切に!🍀火曜日の開運漢方薬vol.36🍀

土用(どよう)と聞くと、うなぎを食べる土用丑の日が有名ですが、土用は季節の変わり目の時を表し一年に4回あるんです。2025年の秋の土用は、10月20日(月)から11月6日(木)まで。この期間は、(これだけぜひ覚えてください→)「胃」を大切にする季節なんです。

 

☘️土用とは?🍀
土用」とは、東洋医学の古典でもある「五行説
がもとになってできた一年のうち季節の変わり目の期間です。

 

一番有名なのが夏の時期、うなぎを食べることでも知られる
「土用丑の日(どよううしのひ)」ですが、
実は土用の期間というのは年に4回
それぞれの季節にあるんです。

 

 

土用は、暦の上での季節の変わり目である
「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の直前の約18日間を指します。

 

東洋医学で、五行説というと、よく以下のように
五角形の図で表現されます

 

 

実際の季節の移り変わりは、
季節の変わり目には土用を経由して次の季節に移り変わる
土用を中心に配置した以下のようなイメージになります。

 

 

 

 

 

☘️土は王様🍀
五行、木・火・土・金・水の五つの属性がありますが

 

木 は 東
火 は 南
金 は 西
水 は 北
に分類され

土 は 中央を意味します。

 

 

そしてさらに人間のカラダの五臓も五行に分類され

木 は 肝
火 は 心
金 は 肺
水 は 腎
を象徴し

は カラダの中心にある、脾(ひ:消化器)
を象徴します。
⚠️「脾」は現代の脾臓とは違い、胃で消化したものを吸収する働きの蔵です。

 

ややこしい話になりましたが
つまり

脾(消化器)は、カラダの中心にあり
五臓の王様であるという

 

土王説(どおうせつ)が
特に日本漢方では大切に考えられています。

 

 

 

全身の健康は、第一に脾(胃)からととのえる
というわけです。

 

 

 

☘️土用の食養生🍀
さて、土用は、土の色の黄色で表現されます。

そして、薬膳的にゆるめる働きの「甘味」
分類される食べ物が良いとされます。
(甘味と言っても古典の教えですので、現代のスイーツの甘味とは違います)

 

そしてさらに
薬膳の考えでは、食材の温める・冷やすを5段階にわけて表現します。

 

熱 → すごく温める
温 → 温める
平 → 温めも冷やしもしない
涼 → 冷やす
寒 → すごく冷やす

 

 

以下に
薬膳的に、土用に良いとされる
黄色い食べ物
そして温める冷やすのスコアをつけて
ご紹介します。

 

 

【甘温】うどん、うなぎ、まぐろ、牡蠣、鯵、鯛、太刀魚、海老、なつめ、かぼちゃ、やまいも、しいたけ、河豚、羊肉、
牛肉など

 

【甘微温】鶏肉、かまぼこ、にんじんなど

 

【甘平】ごま、大豆、赤小豆、イチゴ、いちぢく、鶏卵、烏賊、ぶどう、蜂蜜、水飴、米、蓮根、トウモロコシなど

 

【甘微寒】牛乳、小麦、はと麦、栗など

 

【甘寒】砂糖、なす、きゅうり、キャベツ、トマト、レタス、白菜、柿、桃、みかん、西瓜、梨、豆腐、こんにゃく、ウ二、
アワビ、タコ、ワラビなど

土用の期間には、これらの食べ物を
季節の気温にあわせて、冷やす温めるに注意しながら
良く噛んで、胃に負担のかからないように頂きましょう。

⚠️薬膳の考え方での分類です。流派によって異なります。また、実際の色や味とは異なる場合があります。ご参考まで

 

🍀おまけ🍀
2025年の秋の土用は、10月20日(月)から11月6日(木)まで。

秋の土用期間中は
辰の日(たつのひ)に
「た」のつく食べ物や
「青い食べ物」を食べると縁起が良いとされています。

「た」のつく食べ物は、玉ねぎ、たこ、たけのこ、大根など

青いものは、さんま、さばなどの青魚など

ご家庭で楽しみながら、縁起の良い食べ物を食べてみてはいかがでしょう?

 

 

 

🍀バックナンバー🍀
薬学部の大学で学生さんにお伝えしている内容です。
よろしかったらご覧ください!

vol.1 すてちゃうあるものが神生薬
vol.2 月火水木金土日どう生きる?
vol.3 春はゆるふわ2000年前の教え
vol.4 サウナで整わない人「汗と気」
vol.5 酢豚食べる?麻婆豆腐食べる?
vol.6 葛根湯はゴリマッチョ
vol.7 水2ℓ飲む?「水毒」
vol.8 不眠の漢方朝大丈夫?
vol.9 アパレルは薬?
Vol.10 知ってる?漢方の神様
vol.11 オーガニックお野菜
vol.12 夏は自信満々
vol.13 2千年前の労働注意
vol.14 ありがとうミカン
vol.15 玄米アイディア
vol.16 現代人は頭熱足寒
vol.17 気候とココロ
vol.18 梅雨が育てるメタボ
vol.19 皮膚は内蔵の鏡
vol.20 漢方の矛盾?
vol.21 体内の火と水
vol.22 万病のもと瘀血
vol.23 2千年前の格付け
vol.24 ワンワンの呼吸
vol.25 舌ストロー呼吸法
vol.26 宇宙の神秘?陰陽太極図
vol.27 あなたは人間脳?動物脳?
vol.28 秋は焦らず
vol.29 秋は白
vol.30 重陽の節句
vol.31 短期指向?長期指向?
vol.32 重陽の日秋分
vol.33 アーシングのススメ
vol.34 知ってるとできるの違い
vol.35 カラダの結露にご用心

 

 

☘️プロフィール☘️
1968年生まれ 佐賀県伊万里市出身 くすきの杜代表. 漢方薬剤師。
Oriental Life Counselor(四柱推命/行動生態運命学/香港)
薬科大学薬学部非常勤講師
私の人生のミッションは人間の多様性に触れ世の中の陰陽バランスを探求することです。
そして毎月100名様の漢方相談の経験から東洋医学の面白さ楽しさを伝えます!

漢方薬剤師@ともや でした!
佐賀県伊万里市/暮らしと漢方のテーマパーク/くすきの杜
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