MARC PANTHER

Globe-Trotters Journal

陰陽転化の時「冬至」🍀火曜日の開運漢方vol.45🍀

私にとってお正月より重要な日。2025年12月22日は、二十四節気の「冬至(とうじ)」。

冬至は一年で最も昼が短く、夜が長い日陰が極まり、陽が生まれる日

冬至の日は、陰陽論の中の大事な大事な法則「陰陽転化(いんようてんか)」を、大いなる自然より学ばせていただくことができる貴重な節目の時なんです。

 

私は、人生どん底の時、この法則に本当に助けて頂きました。

(今は、それがどん底ではなかったことを学んでおりますが)

東洋医学の根幹である陰陽論。そのうちの“陰陽転化の法則”について書かせて頂きました。

 

 

 

☘️一陽来復🍀

冬至は一年で最も昼が短く、夜が長い日です。
言ってみれば一年間の中でも、いちばん暗く、いちばん寒い日です。

つまり

」が極まったということ

でも、

これは同時に

」が始まるってことでもあります。

 

 

古来より冬至のことを

一陽来復(いちようらいふく)と表現してきました。

中国古典(易経)に由来する言葉で、

陰が極まると、陽が一つ生まれてくる

という意味です。

「一」=わずかな、たったひとつの

「陽」=光・温かさ・動き・生命力

「来復」=戻ってくる・再び巡る

 

 

冬至は「終わり」ではなく同時に
再生・回復・希望の始まり。

 

冬至は「陰が極まり、陽が生まれる日」。

ちなみに

夏至は「陽が極まり、陰が生まれる日」

というわけです。

 

 

 

ここで…!!

とってもとっても大切なことを追記しておきます。

 

 

「陰」が悪いとか 「陽」が良いとか
は一切ありません。

 

 

には冬の澄んだ空気とクリアなトーンの自然の美しさがあり

 

には夏の陽気と生きとし生けるものの繁栄の美しさがあります。

 

 

また

 

 

冬の寒さがなければストーブやこたつの暖かさの恩恵を知れず

 

夏の暑さがなければクーラーで涼むことや冷蔵庫の恩恵を知れません

 

 

 

 

陰も陽も味わい、中庸を感じる機会にすることが大切だと思うのです。

 

 

 

🍀縄文人も特別な日に🍀
我が国も、太古の昔から「冬至」を
特別な日と認識していました。

 

特に有名なのが、秋田県の大湯環状列石
なんと、約4,000年前と推測されています。

 

世界中でもみられる神秘的な
いわゆる
環状列石(ストーンサークル)です。

 

 


▲写真はAIイメージです

 

 

なんと
列石の中心線や特定の石の配置が
冬至の日没方向と一致しているそうです。

冬至を強く意識した配置が確認されているんです。

これは偶然では説明しにくく、
太陽の最弱点=冬至を重要視していたと推測されています。

 

 

 

🍀陰陽転化の法則🍀
さて、東洋医学の根幹をなす「陰陽論

 

その法則の中に「陰陽転化(いんようてんか)」があります。

 

 

陰陽転化(いんようてんか)の法則とは、
物事は極まると、反対へと転じる」という自然の原理です。

 

陰陽論では、世界のあらゆる現象は、

静・冷・暗・内向きの「陰」と、

動・熱・明・外向きの「陽」

バランスで成り立つと考えます。

 

 

 

陰陽転化とは、

「陰」がピークになると必ず「陽」が生まれ、

「陽」がピークになると必ず「陰」へ移る

という変化の法則です。

 

 

たとえば、

昼が最も長い夏至を境に夜が増え、

夜が最も長い冬至を境に昼が増え始めます。

 

冬の底から春が生まれ、

夏の盛りから秋が始まるのも同じです。

 

 

人の体でも、

疲れ切れば眠りによって回復が起こり、

動きすぎれば消耗へと転じます。

 

 

同じ状態が永遠に続くことはなく

万物必ず「中庸」に戻ろうとするエネルギーで
移り変わります。

 

 

大自然はそのままで完璧な存在です。

常に「中庸」バランスを取り戻そうとします

 

 

 

 

🍀冬至の養生🍀
冬至は「動かず、蓄える」養生が基本です。

東洋医学では、冬は「(じん)」の季節。

腎=生命エネルギー(精)を蓄える成長・生殖・免疫の土台

 

 

冬至の養生のキーワード
冷やさない・無理しない・消耗しない

 

 

 

養生ポイント

【体を温める】
首・お腹・足首を冷やさない
湯船につかる(ゆず湯は理想的)

 

 

 

【食養生】
かぼちゃ、黒豆、黒ごま、山芋、根菜、昆布、ワカメ、ひじき、黒きくらげなど
ミネラル豊富なもの(腎を補う味)を撮りましょう

 

 

 

【生活】
早く寝る
無理な運動・無理な決断は避ける

 

 

 

 

🍀今、陰極まってる人に🍀
今とても困難な状況にいる方

どん底にいると感じている方

大自然の絶対の法則を思いをめぐらせてみてください。

 

 

 

明けない夜は絶対にありません

 

明るい昼のもいつか必ず夕暮れになります。

 

 

 

この法則を知ると、

 

不調や停滞の時に「次の陽の始まり」と前向きになることができます。

一方

好調や繁栄の時に「次の陰の始まり」と謙虚になることもできます。

 

 

ただただ陽は陽であり、

ただただ陰は陰であるだけなんですね。

 

 

誰にも先が読めない世界情勢です。

 

「陰」が極まってきています。

 

不安な気持ちが起こりやすい時ですが

自分自身の価値観にそったミッションを心に

新しい年を迎えていきましょう。

 

 

 

🍀バックナンバー🍀
薬学部の大学で学生さんにお伝えしている内容です。
よろしかったらご覧ください!

vol.1 すてちゃうあるものが神生薬
vol.2 月火水木金土日どう生きる?
vol.3 春はゆるふわ2000年前の教え
vol.4 サウナで整わない人「汗と気」
vol.5 酢豚食べる?麻婆豆腐食べる?
vol.6 葛根湯はゴリマッチョ
vol.7 水2ℓ飲む?「水毒」
vol.8 不眠の漢方朝大丈夫?
vol.9 アパレルは薬?
Vol.10 知ってる?漢方の神様
vol.11 オーガニックお野菜
vol.12 夏は自信満々
vol.13 2千年前の労働注意
vol.14 ありがとうミカン
vol.15 玄米アイディア
vol.16 現代人は頭熱足寒
vol.17 気候とココロ
vol.18 梅雨が育てるメタボ
vol.19 皮膚は内蔵の鏡
vol.20 漢方の矛盾?
vol.21 体内の火と水
vol.22 万病のもと瘀血
vol.23 2千年前の格付け
vol.24 ワンワンの呼吸
vol.25 舌ストロー呼吸法
vol.26 宇宙の神秘?陰陽太極図
vol.27 あなたは人間脳?動物脳?
vol.28 秋は焦らず
vol.29 秋は白
vol.30 重陽の節句
vol.31 短期指向?長期指向?
vol.32 重陽の日秋分
vol.33 アーシングのススメ
vol.34 知ってると出来るの差
vol.35 カラダの結露にご用心
vol.36 胃を大切にする土用
vol.37 必ず陰陽に分かれる
vol.38 レストランはじめます
vol.39 冬はひきこもって
vol.40 未知との遭遇
vol.41 体内ストーブの働き
vol.42 若さは早めに
vol.43 知ってる手のポーズ
vol.44 温泉の十徳

 

☘️プロフィール☘️
1968年生まれ 佐賀県伊万里市出身 くすきの杜代表. 漢方薬剤師。
Oriental Life Counselor(四柱推命/行動生態運命学/香港)
薬科大学薬学部非常勤講師
私の人生のミッションは人間の多様性に触れ世の中の陰陽バランスを探求することです。
そして毎月100名様の漢方相談の経験から東洋医学の面白さ楽しさを伝えます!

漢方薬剤師@ともや でした!
佐賀県伊万里市/暮らしと漢方のテーマパーク/くすきの杜
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